ひざ周辺の痛み
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以下に、代表的な「膝の痛み」の原因について記載しています。参考にしてください。
- 膝の周囲には全部で15個の滑液包(水がたまる袋)があると言われています。滑液包は、関節内の摩擦を軽減し動きをスムーズにする為に、平常時でも少量の組織液が入っていますが、何らかの原因による炎症で液が大量に分泌されて腫れ・痛みを起こします。「膝に水がたまる」というものの多くは、「膝蓋上包」というお皿の骨のすぐ上の部分にある滑液包に大量に滑液がたまった状態のことを言います。膝の打撲や関節内の組織損傷(半月板や軟骨)が原因となる炎症によって発症します。
- 病院で太い太い注射針をさして水を抜いても、原因となる炎症が治っていなければ、すぐにまたたまります。これを繰り返すと、「クセになる」という状態になります。水は原因となる炎症が治まれば、自然に体に吸収されるので「クセになる」という不幸な状態になるのを防ぐためにも、初期のアイシング、固定、治療をしっかり行い、早期に回復させましょう。
- 他にも、水がたまる部分はありますので、ご相談ください。
- 膝関節には、日常動作において大きな負担がかかります。歩行時には体重の2~3倍、階段昇降時には6~8倍の負担がかかると言われています。加齢的原因によって、膝関節の軟骨と骨の一部分が変形して変形性膝関節症に進行してしまいます。主にO脚傾向の女性の膝の内側に発生することが多いです。歩行時や階段、立ち座りの動作全般に痛みが生じ、「正座ができない」や「膝がのびない」、「水がたまる」等の症状も現れます。
膝の内側でお皿のやや下の部分に筋肉につながる腱が骨に付着する部分(鵞足部)があり、この部分に繰り返し負担がかかると、腱と骨がこすれあい、炎症を起こし、痛みます。この障害を鵞足炎といいます。
- いわゆるX脚の人や、爪先が外を向いたフォームで走る人に起こりやすく、水泳の平泳ぎのキックはこの痛みを誘発する動作です。
- 実際にフォームや体型を変えることは難しいので、ストレッチやインソールによる調整が有効です。
大腿(ふともも)から膝の外側に幅広く長い靭帯があり、膝の外側で骨とこすれて炎症を起こす障害が、腸脛靭帯炎です。
- 陸上長距離選手や市民ランナーによく見られ、主にランニング時の膝の屈伸動作で摩擦が繰り返されて起こります。O脚や足の外側で体重を受けるランニングフォームの選手に発生しやすい障害です。
- 実際にフォームや体型を変えることは難しいので、ストレッチやインソールによる調整が有効です。
他にも痛みの原因は多数あります。お気軽にご相談ください。
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